ノンフィクション『1945 最後の秘密』三浦英之

101歳の先川祐次。
満州国政府の「心臓部」である総務庁に勤務し、自らの激動の生涯を綴った「手紙」を筆者に送り届けた約2カ月後に死去。
文中に記されていたのは、これまで明かされたことのない、満州国「最後の極秘計画」だった。

広島で原爆に散った、
「未完の大女優」園井恵子。
岩手から単身宝塚音楽歌劇学校に飛び込み活躍。映画『無法松の一生』でヒロインを好演し、全国的なスターになった絶頂期に原子爆弾の光を浴びた。被爆してもなお、最後まで希望を抱き続けた彼女が残したメッセージとは?

「新潟にも新型爆弾が落とされるかもしれない」
国家の命令に従うか、それとも、17万人の新潟市民の命を守るか……。究極の選択を迫られた新潟県知事・畠田昌福は、新潟全市民の「原爆疎開」を決断した。

1945 最後の秘密
三浦英之 著
人は戦時下で、
どう生きようとしたのか
戦後80年の沈黙を破り、ルポライターに託された衝撃の「真実」
「あの戦争」と「いま」をつなぐ7つの物語
発行:集英社クリエイティブ
発売:集英社
定価:2000円+税
四六判ソフトカバー
288ページ
ISBN978-4-420-31108-3
2025年6月26日発売!
本書の内容 全七章
ヘルダイバーズと呼ばれた真珠湾攻撃隊の青春。
【第一章 真珠湾の空】
アフリカを攻撃した特殊潜航艇日本兵の最期。
【第二章 アフリカを攻撃した日本人】
空母赤城整備兵が語るミッドウェイ海戦とその後。
【第三章 ミッドウェイの記憶】
101歳の元満州国官僚が死の直前に綴った極秘計画。
【第四章 一〇一歳からの手紙】
回天が配備された八丈島の疎開船東光丸の悲劇。
【第五章 東光丸の悲劇】
広島の原爆に奪われた元タカラジェンヌ園井恵子の希望。
【第六章 園井恵子の青春】
国家に背いて全市民の原爆疎開を決断した新潟県知事の覚悟。
【第七章 原爆疎開】